ASPを活用して副収入を稼ぐ セルフバック ー 初心者向け
セルフバックとは?
では、そのサイトの運営者自身が商品を購入した場合、ASPから紹介料を受け取ることはできるのでしょうか。
答えは「ASPによっては可能」です。
この方法は「セルフバック」や「自己アフィリエイト」と呼ばれています。
モール型のAmazonや楽天市場などの規約では禁止されていますが、A8.netやバリューコマース、アクセストレードなどの少なくない数の大手ASPが、購入した商品の紹介料を自分で受け取ることを、正式な手法として認めています。
これはサイト運営者にとっては実質的な割引として利用することができます。
このセルフバックとよく似ているのがポイントサイトです。
特定のサイトから商品を購入すると一定額のポイントが付与される仕組みで、両者は対象となる商品も重複しています。
商品の購入に際してセルフバックとポイントサイト、どちらの方が有利か迷うかもしれませんが、これはセルフバックのほうが得になります。
ポイントサイトはアフィリエイトと同様、商品の紹介料を独自のポイントに換算して利用者に還元する仕組みと考えることができます。
ポイントサイトを経由すると、その分の中抜きが発生するため、同じ商品ならアフィリエイトで直接商品を購入するセルフバックの方が、利用者に還元される金額の割合が高くなります。
なお、セルフバック禁止されているASPでは、アフィリエイト商品の自己購入は絶対に止めましょう。
ASPは購入者の情報を厳重に管理しているので、ASPにアカウントを登録している利用者が隠れて商品を購入するのは不可能です。
セルフバック目的の意図的な自己購入が繰り返された場合、そのアカウントは停止される可能性があります。
セルフバックの活用法
セルフバックは、単なる商品の割引サービスとして利用するだけでなく、もっと効率のいい活用方法があります。
ここではセルフバックの賢い使い方について解説していきましょう。
サイトでのレビュー用に購入
自分のアフィリエイトサイトで商品を紹介するために、セルフバックを利用して商品を購入する方法です。
これは多くのASPが推奨していているやり方で、セルフバックによって少しでも商品を安く提供することで、メディアに取り上げられる機会を増やしたいという販売側の意向によるものです。
サイトの運営側としても、セルフバックによる還元とアフィリエイトでの収益を加算すれば、商品代金を大きく相殺できると考えれば、利用するメリットは大きいでしょう。
セルフバックでコストを抑えながら商品を購入、アフィリエイトで利益を確保するルーティンを確立すれば、アフィリエイトサイト全体の採算性が向上します。
サーバーやドメインを契約
もうひとつ、アフィリエイトサイトの運営者がセルフバックを利用する際におすすめなのが、サーバーやドメインの契約にセルフバックを利用する方法です。
サーバーとドメインはセルフバック対象商品の中でも還元率が高いジャンルで、しかもアフィリエイトサイト運営の際には必ず必要となる経費なので無駄がありません。
例えば、A8.netが提供している「お名前.com」のセルフバックでは、1つのドメインの注文額が1000円以上の場合、700円のセルフバックが発生します。
さらにレンタルサーバーを同時申し込みすると6100円の還元があるため、サイトの開設時に発生する初期費用の負担が大幅に軽減されます。
これから新たにサイトを始めようとしている方にオススメです。
資料請求に申し込む
セルフバックでより高額な還元を狙うなら、単発で終わる商品の購入よりも、継続的なサービスへの契約や登録によるアフィリエイトを利用するのがコツです。
中でも狙い目なのが、資料請求が条件となっているサービス。
契約や入会を行わなくても、宛先をオンライン登録して資料を郵送してもらうだけで、アフィリエイトの紹介料が受け取れるようになっています。
もちろんユーザーの個人情報の一部を提供することになるので、以降は申し込んだ会社から契約や入会の勧誘が頻繁に届くことになりますが、金銭的な支出は一切なしで利益を得られる魅力は大きいでしょう。
もちろん、サービスの内容に興味が湧いたら、そのまま入会するのもアリです。
そこで得られた体験をサイトで記事化し、アフィリエイトで紹介することで継続的な収益を目指すやり方に切り替えられます。
資料請求がアフィリエイトの条件となるのは、化粧品や健康グッズ、資格やスクール関連のジャンルが中心です。
会員登録を活用
セルフバックの中でも特に高額なのが、長期的なサービスへの入会や登録を促すものです。特に高額なのがクレジットカードの入会やFXの口座開設で、場合によっては1件あたり1万円以上のキャッシュバックが得られることもあります。
ただし、これらの高額案件には条件があり、同じ人間が複数回、契約を行うことはできません。
また、クレジットカードは短期間で何枚も作るとブラックリストに載ってしまいます。
いわゆる「申し込みブラック」と呼ばれるケースで、具体的には個人信用情報機関に記録が残る6ヶ月の間に、クレジットカードを4社以上申し込むと審査に通らなくなるといわれています(これは申込者の収入や雇用形態などによっても違いがあるようです)。
FXの口座開設をする場合も、開設後に口座への入金や取引を一定額以上、行うことが条件となっていることがあります。
また、FXの口座登録は厳しい個人認証が求められるため、個人情報を偽って複数の口座を開設することもできません。
基本的に高額還元のセルフバックは、利用の機会が限られていると考えていいでしょう。
還元率100%の商品を狙う
それほど数は多くありませんが、セルフバック対象商品の中には還元率100%のものがあります。
商品の購入金額の全額分が報酬として得られるため、実質的に無料で商品を入手できます。
これは試供用に近い位置付けの商品で、リピート購入や口コミの広がりを期待して提供されています。
ジャンルとしては健康食品や化粧品が多く、比較的価格の安いものが中心です。
利用の機会はほとんどの場合、原則として1ユーザー1回のみ。
一世帯で複数回申し込むこともできません。
とはいえ、元手ゼロで商品が手に入るのは魅力的です。
アフィリエイトサイトで紹介するために取り寄せるのもいいでしょう。
セルフバックに対応しているASP
ASPによって得意なジャンルが異なるので、自分が利用したい商品やサービスを取り扱っているサービスを見つけましょう。
セルフバック専用ページあり
「セルフバック用ページあり」のASPでは、アフィリエイト用のページとは別に、セルフバックを利用するユーザーのための専用ページが用意されています。
アフィリエイトサイトを所有していなくても、ユーザー登録を行うだけでセルフバックが行えます。
ユーザーのセルフバック利用を積極的に推奨しているASPといっていいでしょう。
セルフバック専用ページなし
- バナーブリッジ
- JANet
- Challenging Japan
一方、セルフバックの専用ページが用意されていないASPもあります。
これらのASPでは規約上はセルフバックが容認されていますが、サービス側でアフィリエイトのユーザーとの区分けがされていません。
セルフバックを利用するにはまずアフィリエイトサイトを作ってASPに登録し、商品を紹介するコード入りのリンクを取得して、そこから自分で商品を購入するという手順になります。
セルフバックの始め方
今回はセルフバック対応ASPの代表として「A8.net」を例に手順を解説していきます。
「A8.net」にはセルフバック専用ページがあり、そこでサーチした商品を選択して購入すると、費用の一部がユーザーに還元されます。
購入は各商品のサイトの販売ページに移動してから行いますが、ASPのセルフバック専用ページの「セルフバックを行う」のリンクを経由してアクセスしないとセルフバックの対象にならない点に注意しましょう。
もう一つ重要なのがセルフバックの条件の確認です。
商品の中には、一定の条件を満たさないとセルフバックの対象にならなかったり、セルフバック購入に回数制限が付いている場合があります。
A8.netの商品のページに詳しく記載されているので、必ず確認しておきましょう。
A8.netにログインしてトップページを開きます。
右上の「セルフバック」のボタンをクリックしましょう。
A8.netのセルフバック専用ページが開きます。
検索でセルフバックを利用したい商品を探しましょう。
検索結果で商品が見つかったら「詳細を見る」をクリックします。
商品のセルフバックの条件、「成果報酬」「成果条件」「否認条件」を確認します。
利用回数などの条件が付与されている場合は、ここに記載されているので、必ず目を通しておきましょう。
問題なければ「セルフバックを行う」をクリック。
A8.netを離れて商品のサイトの購入ページに移動するので、そこから購入します。
まとめ
今回はセルフバックについての詳細とその活用方法について解説しました。
本来はサイトを訪れた訪問者のために商品を紹介するのがアフィリエイトですが、セルフバックではその仕組みをサイトの運営者が自分自身のために使います。
ある意味、イレギュラーにも思える手法ですが、今ではメディアにプッシュしてほしい商品を積極的に売り込むための手段として認知され、多くのASPが正式な手法として取り入れています。
セルフバックは必ずしも還元率が高い商品ばかりではなく、また利用回数に制限が設けられる多いため、継続的に利益を得続けることは難しいですが、試用したい商品を安く手に入れる手段としては非常に役立ちます。
特にアフィリエイトサイトを運用している人は、紹介したい商品を通常よりコストを抑えて確保する手段としてフル活用するといいでしょう。