グーグルアドセンスの審査について
アドセンスの審査について
Google AdSenseでは、事前に広告を掲載するサイトを審査に提出し、それを通過しなければ利用できるようになりません。
以前は、審査を通るのはそれほど難しくはありませんでしたが、近年はかなり審査基準が厳しくなっているようで、何度審査を受けても通らないという人も珍しくありません。
Google AdSenseの落選の通知では、その原因や理由を具体的に指摘してはくれないので、基準を満たしていないと思われる部分を自分で見つけ出して修正しなければならない点も、難しさに拍車をかけています。
Google AdSenseの審査に通過するには、ディテールの要件を満たすことも大事ですが、Googleがサイトのどのような要素を重要視し、何を否定的にとらえているか、審査基準の根幹をなす原則を正しく把握することが何よりも重要になります。
Google AdSenseの審査を通過するための方法と、その背景にある考え方について解説していきます。
審査のポイント
作りかけの状態で投げ出されたサイトや、古い情報が更新されていないサイトに広告を出稿したくないのは当たり前のこと。
メディアとして長期的に続けていくつもりがあるのかどうかは、最低限の条件として問われます。
次に重視されるのは、読者にとって有益なサイトになっているか。
どんなに情報量が豊富なサイトでも、それが誰にも求められていなければ価値があるとは言えません。
読者が必要としている情報を発信しているかどうかは、Google AdSenseの審査に通過するための重要な要件です。
三つ目に大事なのが独自性です。
読者のニーズに応えるサイトを作ろうとすると、どうしても既存のものに似てきます。
しかし、同じような情報を発信するサイトが複数存在したところで大した意味はありません。
新しくサイトを作るからには、既存のサイトとは違った切り口のものでないと、存在価値があるとはいえないでしょう。
Google AdSenseでは、サイトの独自性も審査の対象としています。
以上の基本的な原則を踏まえながら、審査通過のための具体的な方法を見ていきましょう。
環境編
まず前提条件として、ブログサービスやレンタルサーバーのURLをそのまま使うのはNGです。
Google AdSenseでは、独自ドメインの利用が必須となっています。
これはメディア運営者の姿勢を問う条件で、独自ドメインの取得というコミットメントによって、サイト運営の「覚悟」を求めていると考えられます。
必ず独自ドメインを登録してから審査に望みましょう。
独自ドメインの取得には「お名前.com」がおすすめ。
多彩な種類のドメインに対応しているので、サイトのイメージに合致したものをきっと見つけられるはずです。
記事編
サイトの記事の総数や1記事あたりの文字数も審査の対象となります。
総記事数は最低でも10本、できれば20本から30本程度は公開した状態で審査に望みたいところです。
1記事あたりの文字数は、1000文字が最低ラインとなります。
ここも安全策をとるなら2000文字〜3000文字くらいの分量は確保しておきましょう。
もちろん、他サイトからの転載や引用は避けて、新たに書き起こしたテキストを使うのが基本です。
また、記事内に画像を挿入する場合にも、他サイトからの転載ではなく、自分で用意したものを使いましょう。
上述したように、Google AdSenseの審査では独自性が求められます。既にネット上にある素材を転用して作られた記事には、プラスの評価はつきません。
少なくとも、Google AdSenseの審査を通過するまでの間は、完全にオリジナルな素材だけで記事を作るのが無難です。
最近はサイトのアクセス数も審査の対象となっているようです。
といっても、それほど大きなPVが求められるわけではありません。
1日に100PV程度のアクセスを集められるようになってから、審査に提出するといいでしょう。
なお、審査に提出した後も気を抜いてはいけません。
サイトを継続的にアップデートしていく意思があることを示す必要があります。
審査中も記事は頻繁に更新して、サイトの継続性を印象づけましょう。
内容編
Google AdSenseの審査では、記事の独自性が評価の対象となります。
既に存在するサイトの中身を引き写したような内容は嫌われるので、既存のサイトといかに差別化するかを考える必要があります。
もっとも簡単なのは、自分の体験談を元にしたり、足を使って見つけた情報を掲載することです。
また、独自の取材に基づいて制作された記事もオリジナリティが高いと見做されます。独自性に悩んだら、自分の行動から得られた情報をもとに記事を作るのが一番です。
他サイトにはない専門性を武器にするのも手です。
多くの人が知らないような知識や経験をもとにした記事は高く評価されます。
さらに、既存のサイトにはない独自の論点を見つけ出して、新しい角度から記事を作るという方法もあります。
ただし、こういったやり方には、書き手に一定以上の能力が求められるため、難易度は高くなります。
ある程度経験を積んだ中級者以上が選ぶべき方法といえるでしょう。
WEBサイトのコンテンツの構成を考える上で重要なのが、「AdSense プログラム ポリシー」です。
不正なコンテンツの設置はもとより、ユーザに対して誤クリックを誘発させたり、リダイレクトなどで目的としているサイトとは別のページへ誘導するなどは禁止されています。
「ユーザにとって有益なコンテンツかどうか」は大事なポイントです。
言い換えればユーザに不利益を及ぼすような操作性の悪いサイト、不親切なサイトは審査をする上で当然マイナス評価となります。
審査の申請方法
お申し込みの画面で、サイトのURLとGmailのメールアドレスを入力します。
Google AdSenseの設定画面が開きます。名前や住所、電話番号等の個人情報を入力しましょう。
Google AdSenseのコードが発行されるので、サイトのヘッダー部分に貼り付けましょう。WordPressでは管理画面の「外観」 から「テーマ編集」で「header.php」を開き、<head> 〜 </head>タグの間に貼り付ければOK。
後は「サイトにコードを貼り付けました」にチェックを入れて、完了ボタンを押すと、審査が開始されます。
どうしても審査に通らない場合
運営者情報の記載
サイトの運営者の身元が分かる情報をサイトに記載します。
具体的には、サイト主の名前(ハンドルネームでもOK)、性別、経歴といった簡単なプロフィールです。
書き手の情報を明らかにすることは、サイトで発信している情報の価値を高めることに繋がります。
問い合わせフォームとプライバシーポリシーの設置
読者からの質問や要望に対応する問い合わせフォームを設置しましょう。
Googleはサイトが読者に対して真摯に向き合う姿勢があるかどうかを見ています。
読者ファーストの姿勢を明らかにするためにも、問い合わせフォームはぜひ置きたいところです。
また、合わせてプライバシーポリシーも公開しましょう。
プライバシーポリシーは、個人情報の利用目的や管理方法を公に通知するための文書です。問い合わせフォームのように、読者の個人情報(名前やメールアドレスなど)を収集する機能があるサイトでは、それを悪用しない旨を明記しなければなりません。
プライバシーポリシーは雛形となる文章がネットで数多く公開されているので、それをそのまま利用すれば問題ありません。
アフィリエイトなど他の広告の除外
アフィリエイトなどGoogle AdSense以外の広告を表示している場合は、審査中の期間だけでも除外しておきましょう。
Google AdSenseは他社の広告との併用も可能ですが、広告のみを目的としたサイトには厳しい対応をします。
コンテンツにおける広告の占める割合を減らす意味でも、Google AdSense以外の広告は一時的に除いておくのがいいでしょう。
SNSのシェアボタン、外部リンク、コメント欄を外す
サイトがネット上でどのような評判に晒されているかについても注意しておきましょう。
SNSでネガティブな言及があったり、問題のあるサイトへのリンクが張られている場合、審査でプラスに働くことは決してないので、これらは最初から外しておくのが無難です。
またコメント欄についても、どのような書き込みがなされるかコントロールできないので、審査を通過するまでは閉鎖しておきましょう。
禁止コンテンツに該当しないかを確認
最後に、Googleが提唱している「AdSense プログラム ポリシー」の違反がないかをチェックしましょう。
- 性的なコンテンツ
- 衝撃的なコンテンツ
- 爆発物に関するコンテンツ
- 銃や銃の部品と関連商品に関するコンテンツ
- その他の武器および兵器に関するコンテンツ
- タバコに関するコンテンツ
- 危険ドラッグに関するコンテンツ
- アルコールの販売や乱用に関するコンテンツ
- オンライン ギャンブルに関するコンテンツ
- 処方薬に関するコンテンツ
- 未承認の医薬品やサプリメントに関するコンテンツ
Google AdSenseでは、アダルトコンテンツ、法律に違反する内容のコンテンツ、差別的・誹謗中傷的な内容のコンテンツが掲載されているサイトは審査に通りません。
特に注意したいのが、アルコールやタバコに関する規定です。
この両者はサイトでの販売がNGとなっているだけでなく、推奨するような内容の記事についてもネガティブな評価が与えられる可能性があります。
Google AdSenseの審査の段階では、これらについて言及すること自体を避けるべきでしょう。
また、無自覚に行いがちなのが、著作権に抵触しているコンテンツの掲載です。
アニメや漫画の感想サイトでは、作品のワンシーンを切り取って掲載していることがありますが、法的には引用の範囲内とされている場合でも、Google AdSenseの審査基準ではNGとされる可能性があるので、避けるべきでしょう。
まとめ
今回は、Google AdSenseの審査について解説しました。
最近は、Google AdSenseの審査通過を請け負う代行業者も登場していますが、必要な要件をしっかり満たしていれば、独力で審査を通過することは可能です。
Google AdSenseの審査は、広告の出稿条件であると同時に、Google検索で高い評価を得るための基準でもあります。
SEOでの集客を有利に進めるためにも、AdSense プログラム ポリシーやGoogleのサイト運営者向けポリシーは、積極的に尊守すべきです。
Google AdSenseと上手く付き合うことは、サイト運営を成功させるための重要な秘訣。攻略のツボを押さえて、一発通過を目指しましょう。